カナダのハリファクスにて一年間のワーホリを終えたこぼれ雨でござる。
国土の南部ですら北海道とほぼ同じくらいの緯度に位置するカナダ。
メープルの美しい秋や、オーロラが楽しむことのできる冬はもちろん、夏は避暑地として人気がある。
もちろん今でもその涼しさに定評のあるカナダだが、異常気象の影響はここにも届いている。
それが「Heat Wave(熱波)」でござる。
今年もそろそ夏も近いということで、今回はカナダの「熱波」について取り上げる。
カナダが避暑地と思って油断している民は絶対最後まで読んで下され。
死人が出るレベルの異常気象
詳しいメカニズムは割愛するが、熱波が起こると気温は30℃を超え、警報が発令される。
1回あたりの熱波はおよそ3日続き、拙者の経験則だと3週間間隔で熱波がやってくる。
実質的には月に2回、計6日程度苦しむ羽目になる。
この現象は5月から9月にかけて起こる。
30℃越えと聞くと、日本人からすれば大したことがないように聞こえるかもしれない。
なんせ、5月から10月までの半年間はほとんど毎日30℃越えでござるからな。
しかし、カナダは本来冷涼な地域。
現地の人々は日本人ほど暑さに耐性がないのでござる。
実際に異常気象が起こり始めた頃は、かなりの数の人が熱波に対処する術がなく亡くなってしまったらしい。
今日では天気予報などで警報が発令されるだけでなく、熱波に馴染みのない世代にも分かるように、取るべき行動の周知が進められている。
(例)
- こまめな水分補給を怠らない
- 図書館やショッピングセンターなどの冷房の利いた公共施設内で過ごす
- 外出時はできるだけ日陰に入る
ただでさえ日差しが強いカナダでござる。
気温の低さで誤魔化せていたが、それがなくなる熱波到来の日はいかに危険がご想像いただけることだろう。
一般家庭はエアコンなしが普通
「図書館やショッピングセンターなどの冷房の利いた公共施設内で過ごす」
先程紹介したこちらの対処法だが、「そもそも家にいればいいのでは?」と思った人も多いだろう。
しかし、残念ながら、カナダと日本では一般家庭の造りが違うのでござる。
日本では各家庭、各部屋にエアコンが付いていることは普通でござる。
一方、カナダは本来冷涼な気候で、夏場に冷房を使わない前提の暮らしでござる。
ゆえに、家にエアコンが設置されている方が珍しいのでござる。
家の中には「セントラルヒーティング」と呼ばれる、館内一括暖房が設置されているのは一般的だが、冷やすための装置はないのでござる。
昔ながらの家は当然として、新しい家や若い世代の住居ですらエアコンなしのことが多い。
お伝えした通り、熱波はあくまで「異常」気象で、月に6日程度なのでござる。
その他の日はイメージ通りのカナダの気候で、比較的涼しいのでござる。
ゆえに、日本と違って毎日冷房を点ける必要があるわけではない。
たった数日の異常気象のために家を造り替えたり、新たに大がかりな設備を導入する人の方が稀でござる。
実際、拙者のシェアハウスにはエアコンはおろか、扇風機すら存在しなかった。
さらに、日当たりのいい2階の部屋ということもあって、熱波が来た日には自室で過ごすことができず、比較的マシな1階のリビングで熱さをしのいでいた。
拙者のワーホリ時に初めて熱波が訪れた日は、夜11時を過ぎても30℃を超えで眠ることができなかった。
翌日すぐにシェアハウスオーナーに連絡し、冷房がないか尋ねてみた。

オーナー
残念だけど、冷房設備はないよ。
扇風機か小型エアコンを自分で買ってもらうしかないなぁ
即日、急遽ウォルマートで扇風機を買うことができたのは運が良かったと思う。
しかし、熱波の存在すら知らなかった拙者は、下手すれば一日目に死んでしまっていたかもしれない。
無知とは恐ろしいものでござる。
対策
冷涼なカナダではエアコンがないことが普通。
など、この異常気象時に行っている場合ではない。
事実、現地カナディアンも年々この熱波を乗り切るために進歩し続けている。
ここでは、命を奪いかねないカナダの熱波をしのぐ3つの道具を紹介しよう。
天井ファン
まずは「天井ファン」。
別名「シーリングファン」。
日本では洋風のお家で稀に見かけるやつでござる。
逆にカナダでは、ほとんどの一般家庭どころか、各部屋にこの天井ファンが付いているレベルでござる。
写真がなくて恐縮なのだが、天井ファンに馴染みの薄い日本人のために使い方を説明しておくぞい。
使い方といってもスイッチを引っ張るだけでござる。
重要なのは、その「向き」でござる。
天井ファンの羽根は若干傾いているため、回転方向を変えることで部屋全体の空気の上げ/下げをコントロールできるのでござる。
詳しいメカニズムは割愛するとして、覚えておいてほしいことは以下。
ファンを真下から見上げて、夏は半時計周り、冬は時計回りにする。

これだけでござる。
たいていのファンには向きを変更するスイッチがあるはずでござる。
各季節の始めにスイッチを引っ張って、ファンの向きを変更することをお忘れなく。
より詳しく知りたい人は「天井ファン 夏冬 向き」などでググっていただくとよき。
扇風機
拙者が実際に買い足したのが、この扇風機。
ウォルマートにて、一番安い卓上タイプのものを$20でお買い上げしたぞい。
高さ調節やタイマー機能など、オプションを求めると値段は上がる。
拙者のは首振りと威力調節機能だけだったが、ワーホリは1年だけでござる。
さらに、その内夏は3ヶ月しかないのでこれで十分かなと思った次第。
ついでに、日本に持って帰るのはダルいスーツケースの容量的に難しいので、「次の入居者のため」とそれっぽい理由を添えてシェアハウスに残してきた☆
ワーホリ2年目や永住を考えている人は、思い切って高品質なやつを買ってもいいかもしれぬ。
各々の暮らしに合わせてお買い上げくだされ。
小型クーラー
「カナダでは家庭用エアコンはないのが普通」
とお伝えしたが、デフォルトで設置されていないことが多いだけで、製造・販売自体は行われている。
なかなかお値段が張るため、お金に余裕があるなら買うことができるかもしれない。
しかし、拙者ならお金があっても買わない。
というのも、カナダの家庭用クーラーというのは電子レンジよりちょっと小さいくらいの箱型スタイル。
しかも、窓の外から部屋に差し込んで使うのでござる。
恐ろしいのはここからで、本体は窓に噛ますので、要は窓を閉めることができない。
外国で窓閉められへんのやで????
拙者がかつて滞在したクソAirbnbがこの仕様だったのだが、大通りに面した窓がずーっと空きっぱなしで安心して眠れんかった。
しかも結構な機械音がする。
どうしてもクーラーがいい人以外、おすすめできないでござる。
とはいえ、夏は短い。
異常気象とはいえ、夏と呼べるのは6~8月の3ヶ月だけでござる。
近頃のやっべぇ日本さんは5~10月の半年くらいが夏になっているが、カナダではそんなことはない。
5月下旬や9月上旬といった、夏の切れ端でもたまに熱波は来る。
が、ちゃんと天気予報をチェックし、何等かの対策をしていれば十分に乗り切ることができる。
「あー、今日も熱波か……」と思っても、終わりが見えているのでなんとか耐えられるのでござる。
「カナダは避暑地だと思ったのに!」とがっかりするかもしれないが、絶望する必要はないぞい。
おわり
以上、夏のカナダにおける異常気象「Heat Wave(熱波)」でござった。
冷房が当たり前の日本人にとっては最初は耐え難く感じるかもしれない。
しかし、ありがたいことに21世紀。
天気予報や扇風機といった文明の利器で対策が打てるのでござる。
熱波を知らなかった拙者の体験を教訓として、ぜひともカナダの夏に備えて下され。
ここまで読んでくれてありがとう。


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