カナダのハリファクスでワーホリ中の脱ニート、こぼれ雨でござる。
X(旧Twitter)で予告した通り、今回はハリファクスの名所 of 名所「Halifax Citadel(ハリファクス・シタデル)」の感想をお届けする。
なお、実際の訪問時期は真夏になるが、気にせずどうぞ。
Halifax Citadelとは
観光パンフの顔になることも多いハリファクス・シタデル。
正式には「Halifax Citadel National Historic Site(ハリファクス・シタデル国定史跡)」でござる。
ビクトリア朝時代にイギリスによって作られた要塞で、六角形星型が特長的な街のシンボルとなっている。
この印象的な星型の要塞に「これってパクリか……?」と思った勘のいいガキの皆様。
ご名答。
パクリではないのだが、ハリファクス市と函館市は姉妹都市にござる。
スタッフの何人かにも「え、日本人! 五稜郭知ってる?」と何度か聞かれた。
たぶん最近の日本人なら、見た目は子ども頭脳は大人の映画で知っている人が多いことだろう (^ω^)
この要塞は伝統的な建造物かつかなりの敷地面積なこともあって、ちょっとしたライブや結婚式、晩餐会などのイベントが催されることもある。
一方、シタデルの外周は入場料の範囲外なので自由に通行することができるのだが、普段は肉体改造ガチ勢が狂った用に走り込みをしている。
中は文化的、外は体育会。
それがハリファクス・シタデル。
拙者なんて歩くだけでしんどいのだが……。
実際に徒歩でシタデルに向かうと分かるのだが、圧倒的上り坂なのでござる。
かつて要塞として機能していただけあって、見晴らしのいい場所に作られていることを我々のふくらはぎに分からせてくる。
なお、2025年では 6/20~9/2 まではハリファクス・シタデルを始めとして、Parks Canada管轄のあらゆる国定史跡や国立公園の入場料が無料になっていた。
もちろん拙者はこの期間内に行ったぞい。
(※あくまで入場料無料であって、駐車場やお土産代はかかります)
11月中旬から5月までは要塞内の敷地とパレード・スクエアは公開されているが、内部の部屋と展示は閉鎖されているので、展示物まで全部楽しみたいなら閉鎖解除以降の5-10月に訪れるのがよい。
無料ツアー
さて、入場したところでちょっとした人だかりが。
コミュ障なりに勇気を出して声をかけるぞい

これって何の集まりでござるか?

無料ツアー待ちだよ。あと5分で始まるところ!
わーお!
タイミングばっちし!
せっかくなのでもちろん参加したぞい。
ちなみにツアーは英語とフランス語の同時進行で行われた。
(もしかしたらグループによって違うのかもしれない)
ツアースタッフはもちろん伝統衣装を身にまとっており、多くのツアー客から「一緒に写真を撮って!」と頼まれていた。
ライフル持ちのスタッフは銃や薬莢を見せてくれたりして、無料でいいのか疑うレベルのツアーでござる。

さて、ツアーの一部を紹介すると、こちらは当時の火薬庫……を再現したもの。
「もちろん火薬は入っていないのでご安心を」 by ツアースタッフ
当時はもちろん火気厳禁だったため、写真中央あたりにある小窓の明かりを頼りにするしかなかったんだとか。
拙者が訪れた日は快晴だったので明るく感じたが、天気の悪い日や日照時間の短い季節だとそれはそれは薄暗いことだろう。

続いてこちらは、駐在軍人の子ども向けの学校のような場所。
戦争に向かう男衆に対し、残された子どもがちゃんとが教育を受けられるように設備が整えられているのはなかなかに感心でござる。
特別な投影機を使ってスクリーンに教材を映す方法などを見せてくれた。
ちなみに、当時は子どもが寝静まると、悪い大人たちがこの投影機でアダルトな資料を映して楽しんでいたそうです……(笑)
不名誉なエピソードまでバッチリ後世に残す。
資料保存の鑑ですな (^ω^)
他にも、狙撃手が待機するための特殊な堀などに連れて行ってくれる。
なお、ツアーは全てのポイントを巡るわけではないので、ツアー終了後に個人的に気になる場所を抑えるのがよいだろう。
ライフル体験
ハリファクスが誇る観光名所、ハリファクス・シタデルだが、拙者が訪れた目的の一つがこの伝統的マスケット銃体験「Ready! Aim! Fire!」でござる。
(公式サイトでは「Snider-Enfield rifle」って書いてるんやけど、スタッフの説明ではマスケット銃らしい。どっちが正しいのか拙者には判断できぬ)
この体験では当時の伝統衣装を再現した、赤いキルト生地のジャケットを着ることができる。
のだが、スタッフ曰く「伝統体験というのは建前で、実際は硝煙からゲストの私服を守るため」とのこと(笑)
ジャケットの他にも、目と耳を守るためにゴーグルと耳栓を貸してもらえる。
体験料は27カナダドルで3発撃てるので、1発1000円といったところでござろうか。
(※あくまで筆者体験時の値段です。変動する可能性があります)
なお、「Ready! Aim! Fire!」の開催期間は 6/15~8/31 だったので、参加したい人は公式サイトを要チェックで頼む。
他にも、「一日兵士体験」「ゴーストツアー」など、別料金で各種体験ができる。
各イベントは所要時間や対象年齢が異なるので、例えば小さい子どものいる人は対象年齢の広いイベントだと全員で楽しむことができるだろう。
一応公式サイトにもイベントページがあるが、現地の受付スタッフは英語の不慣れな観光客に慣れているので、できるだけ簡単な英語でフレンドリーに教えてくれる。
気になることは気軽に聞くとよかろう。
イベントの紹介はここまでにして、射撃レポに移ろう。
まず重い!
そんでデカい!
そして指が届かん!
(笑)
いやー、まじで映画とかドラマって所詮作り物なんやなって分かった。
というか、やっぱ白人男性用に作られたものをチンチクリンのアジア人が扱うのは難しいですな。
引き金に指が届くかどうかのレベルで、何度も右手がつりそうになった。
しかも、左手ははライフルを支えるのに使い、右手だけで装填、射撃、薬莢の摘出まで全部行う。
いや、片手じゃ無理なんだが?????
いざ射撃!
臭い!
熱い!
五月蠅い!
実際に撃ってみて分かったのだが、硝煙半端ないでござる。
こーりゃジャケット必須ですわ。
私服のまま体験すると、もし街中で職質されでもしたら硝煙反応出ますからな。
最早、服を守るためというより身の潔白を証明するため(笑)
射撃の衝撃はかなり大きく、手は若干痺れていた。
拙者はごっつぁん体形のおかげでその場に踏ん張ることができたが、細身の人だと後退してもおかしくない。
ぎゃーぎゃー騒いだところで一言言いたいのは、体験を強くオススメするということでござる。
たとえ3発 27ドルだとしても!(笑)
上手く撃てるかどうかはどうでもよい。
とにかく、銃の重みを知ってほしい。
狙撃先は開けた原っぱのような場所なのだが、それでも武器を持って自分の意思で発砲する、というのは緊張感が凄かった。
一応真横でスタッフが控えているのだが
「そのスタッフに当たったらどうしよう」
「暴発したらどうしよう」
とか、とにかく「今の自分が人を殺せる状態」であることがこんなに神経が張り詰めるとは、想像ができても実際の体験には及ばない。
拙者はメンタル激弱ザァコ侍なのでこのザマだが、戦士適正のある人やメンタルの強い人だったら、高揚感や充足感といった、拙者とは違ったまた別の発見があるかもしれない。
当時の人たちはこの武器を持って敵に向かって走り、実際に撃っていた。
その歴史の続きに今自分が生きていると思うと、なんとも言えない気持ちになる。
時間とお金に余裕がある人は是非体験を検討して下され。
なお、当体験では写真や動画を撮ってもらえるのだが、お1人様だとスタッフにスマホを預けるしかない。
家族や友人が待機していてくれるとより安心だろう。
(※ライフル体験は16歳以上から参加可能であり、写真付き身分証明相が必要)
正午の大砲

Halifax Citadelと言えば名物の『Noon Fire(正午の大砲)』。
これまじで正午ピッタシに鳴ります。
訪れる人の多くはこれを逃すまいとするので、11時半あたりから急に人が増え始める。
また、見やすい場所を確保するため砦上部が埋まり始めるので、より良い場所から見たり撮影したりしたい人は11時より前に場所取りをするのがよかろう。
直前になると1階広場から砦上部に上がる階段すら埋まって身動きが取れぬ。
覚えておいて下され。
ツアーで聞いた話だが、かつて外国からハリファクスに大物政治家が訪れた際、彼らは正午の大砲の存在を知らなかったそうだ。
なので、ダウンタウン視察中に大砲の轟音が響いた際にはテロかと思って大騒ぎになったんだとか……。
事前に知らされていなければそうなりますわな (;^ω^)
ハリファクスダウンタウンに住んでいたら当然毎日聞こえるので、日常の一部になっている。
それでも拙者としては、一度くらいは撃つ場面を生で見るがおすすめでござる。
王立砲兵隊の機敏な動きはなかなか愉快ですぞ。
バグパイプ演奏

午後に入って敷地内をブラついていると、急に味のあるバグパイプの音が!
音の方へ近づいてみると、タータン柄の伝統衣装に身を包んだ楽団が円陣になっているではないか。
指揮者らしき人物の掛け声とともに、バグパイプと太鼓による合奏がいくつか披露された。
今やスマホが当たり前の時代なので周囲の人間はもちろん皆撮影を始める。
一応指揮者ニキから事前に一言あるが、演奏の妨げにならないように注意しなければならない。
気付かない内に寄って行ってしまう人がちょくちょくおるんよな……
地上から撮影するのもいいが、拙者的には博物館やお土産屋の建物の2階バルコニー(Cavalier Building verandah)からの方が意外と見えやすいのでオススメでござる。
バグパイプは後述する陸軍博物館内にも飾られているので是非チェックして帰ってほしい。
陸軍博物館

最後は陸軍博物館へ。
この陸軍博物館では、特に第一次世界大戦と第二次世界大戦における資料が数多く展示されている。
武器や制服、勲章、無線などの装備や慰問袋の中身など、当時の様子をありありと伝えるものがずらりと展示されている。
拙者は武器ヲタではない上に歴史がからっきしなので、詳しいことや物としての価値は正直よく分からない。
ルパン三世観てたからワルサーだけは分かった (^ω^)
そんな拙者が選んだ上記の写真。
なんと日本の武器が展示されておった。
一番上の銃は「Type 99 Arisaka Rifle」、中段の刀は「Gunto Swords」と書かれている。
また、写真内左側にある小さな白い紙。
これには日本語の簡単な言葉が書かれている。
例えば「Good morning ・・・・Ohayo gozaimasu.」「Please・・・・Dozo.」などでござる。
メモの中でも印象的だったのが「Yes・・・Hai or Ha.」。
「はい」だけでなく「は」という返事が書かれており、いかにも軍人ぽい。
7万点を超える軍事コレクションが並ぶ中で、個人的に案外一番戦時中っぽさを感じた。
拙者のように歴史に全然詳しくない人でも、いろんな角度から当時の様子を垣間見ることのできる、充実した展示でござった。
大きな音、閉所、暗所に注意!
Halifax Citadelを訪れる際の注意点としては1つだけで、苦手な要素がある人にはキツいということでござる。
正午の大砲は一度だけだが、第78ハイランダーズ連隊によるライフル演習は割と頻繁に行われる。
また、生で聞いて初めて知ったのだが、バグパイプの音も突き抜けるような強めの音でござる。
なので、大きな音が苦手な人はイヤーマフなどの対策を講じてから訪れるのがいいかもしれない。
また、ツアーで巡る堀などは狙撃手が敵から見えない位置で待機するためのものなので、かなり薄暗くて狭い造りになっている。
閉所恐怖症や暗所恐怖症の方はこれらのブースを避けて、ストレスなく楽しめる展示に向かおう。
おわり
以上、ハリファクスの名所「Hlifax Citadel」の感想でござった。
見所盛りたくさんなので、じっくり楽しみたい人なら一日では足りなく感じてもおかしくない。
拙者のようにある程度の期間滞在する人は、数回に分けて訪問すると落ち着いて散策できるかもしれない。
ダウンタウン中心にあってアクセス抜群のハリファクス・シタデル。
現地でまずどこを訪れたらいいのか分からないなら、ここがオススメでござる。
ここまで読んでくれてありがとう。



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