仕事全然見つからなくて病んでおりました、海外でも相変わらずニートのこぼれ雨でござる。
かーなり期間が空いてしまったけど、7月1日にカナダ建国記念日『カナダデー』を満喫してみたのでそのレポートでござる。
写真の掲載許可取ってたら&仕事見つからなくて病んでたら10月になっちゃた! ごめんね!
本当はワーホリの泥臭い現実を綴った方が世の人のためになるんやろうけど、しばらくは現実逃避して楽しかったお出かけシリーズを投稿していこうと思う……。
ほなれっつご↓
カナダデーとは
まずはカナダデーについて軽く知って下され。
「Canada Day(カナダデー)」とは
カナダ建国記念日のことで、1982年までは「Dominion Day(ドミニオンデー)」と呼ばれていた。
当時のイギリス連合王国から独立し、カナダの自治が始まった1867年7月1日を記念して毎年同日を祝日としている。
詳しい歴史はさておき(←おい)、当日は白と赤の服を着ている人が多いが着なくても問題ない。
着ていればちょっとしたサービスを受けられることもある。
歴史の割に堅苦しいイベントではなく、「カナダ最高!」を考えずに感じる日。
ちなみにシェアメイトに聞いた話なのだが、カナダ人はイギリスから独立する際、無益な戦いを避けて平和的に話し合って独立を勝ち得ており、その事実を何かにつけてはドンパチしたがるアメリカに対して自慢に思っているらしい。
もっとヘビーな歴史を知りたい人はグーグル先生へGO!
カナダデーが近付いてくると、イベント会場や観光地であるWater Frontやダウンタウン中心以外の店はほとんど「カナダデーは臨時休業」のお知らせを出す。
スーパーやファストフード店でも休業にする店があるくらいの祝日だといえば、その影響力を想像してもらえることだろう。
また、バスの本数もかなり減り、1時間に1本来ればいい方でござる。
イベント時にバスの本数が減るのは文化の違いを感じますな。
とはいえ、バスの運転手も祝日を楽しみたいので仕方がない。
それに、バスの本数が減って困るのは拙者のような「車なしの独り身」だけで、ほとんどの人は車で街に繰り出すのでまったく問題ない。
実際に、当日のバスは普段より空いており、逆に街中に近づくと車で道路は混雑し、路肩は車で縦列駐車で埋め尽くされていた。
聞いた話によると、北米人にとっての大イベント・クリスマスホリデーと同じくらいの重要度らしい。
こりゃあ稼ぎ時だろうが閉めてる店が多いのも納得でござるな。
実際に参加したイベント
導入はここまでにして、以降は実際に参加したイベントや訪れた施設をサラッと紹介する。
パレード

朝10時からダウンタウンの中心地で始まるパレード見物へ。
パレード開始直前にバスで到着したのだが、すでにかなりの人が。
(普段は朝11時にならないとそこまで活気はない)
撮影は国定史跡である「Halifax Citadel(ハリファクス・シタデル)」の外縁から。
かなり急ではあるが坂道になっていて、どの場所からでもパレードを見やすくなっている。
写真では分かりにくいが、パレードではバグパイプを演奏している。
パレードそのもののクオリティとしては、まぁ……うん。
日本の狂ったような統制を見慣れているとちょっと見応えに欠けるかもしれぬ。
規模とか華やかさも「絶対見逃せない!」というほどのものではない。
ので、カナダデーで早起きできずにパレードを見逃してもまだまだ楽しみは残っているので心配ご無用。
カナダ移民博物館

パレード見物地から徒歩で10分ほど移動。
レンガのでっけー建物が「Canadian Museum of Immigration at Pier 21(カナダ移民博物館)」。
“Pier”が「埠頭」という意味であるように、このレンガの建物はかつて船を泊めておく場所だったそう。
実際に移民博物館はハリファクスの観光地である『Water Front』の最南端にあるので、建物の中からはガッツリ海を臨むことができる。
展示内容はというと、かつての埠頭場のジオラマや移民らのトランク、移民船の客室を再現したブース、ドキュメンタリーシアターなど様々でござる。
そもそもカナダは移民大国なのだが、中でもノヴァスコシア州はヨーロッパに最も近く位置している。
ゆえに、ヨーロッパとの繋がりは至るところで実感することができる。
かの有名なタイタニック号の犠牲者が葬られている墓もあるくらいでござる。(拙者のシェアハウスの近所)

他にも、カナダデー限定でレゴブロックを使った国旗作りに参加できたりなかなか小粋な場所。
もちろん、カナダデーは入場無料でござる。
さらに大事なことなのだが、博物館の中には比較的綺麗なトイレがある。
カナダには日本みたいにどこでもトイレがあるわけではなく、また見つかったとしても汚い場合が多い。
なので、ここで無料入場してトイレを済ませておくのはかなりオススメでござる。
ハリファクス・ランサーズ
博物館を出ると、13時から始まるという馬のショーを見にいく。
場所は街中に戻ること、徒歩で15分……。
徒歩で15分とか大したことないんやけど、なんせずっと急な上り坂なもので(´・ω・`)
バスチケット使うのももったいなくて歩いたでござる。
訪れたのは「Halifax Lancers(ハリファクス ランサーズ)」という、馬を通じたセラピーを運営している団体でござる。
体の不自由な人や、精神に癒しを必要とする人向けに乗馬プログラムを催している。
今回紹介しているカナダデーを始めとした祝日や、その他定期的なタイミングで以下の写真のようなミュージカルも行っている。

ショーの後は厩舎見学に参加した。
実を言うと、前日に「馬の試乗会あります!」的なチラシを見て来たのだが、当日訪れてみると正しくは「ポニー試乗会」で子どもしか乗れぬやつだった(笑)
厩舎見学は8人ずつのグループで入れるのだが、これが結構待った。
そんで、欧米あるあるなのだが、待っている間に募金収集係の人が何度もやって来る。
すまん……現金持ってないんや……。
厩舎の中ではフラッシュを使用しない撮影が可でござった。
馬に触ることもできるのだが、如何せんショーを終えたばかりで疲れている子もいるのでそこは臨機応変に対応しよう。
厩舎ツアーの最中に何度かボランティアの案内があったのだが、これが妙に興味が湧いた。
7月当時は期間外だったが、この記事を蘇らせている10月現在から秋季ボランティアに参加している。
まだ仕事見つけてないのに……。
自然史博物館
お次は「Museum of Natural History(自然史博物館)」へ。
ありがたいことに、厩舎のお隣だったので楽々徒歩移動できたでござる。
もちろん、入場料が未了であることはチェック済み☆
※後日、入場料無料になる「Orange Shirts Day」でも訪れたのだが、かなりの数の展示が撤去されていた。
祝日でも規模によって内容がかなり変わるので覚悟しておこう。
避暑地と呼ばれているカナダでござるが、日中の日差しはかなりキツい。
また、ここ数年は異常気象のせいで、言うてそこまで涼しくないのが実情でござる。
実際、カナダデー当日は「お肌ヒリヒリ、脇汗ダラダラ」な状態でござった。
そういう時に博物館はオススメ!
館内は冷房が効いているだけでなく、休憩スペースと比較的綺麗なトイレまである。
慣れない外国、人込み、暑さ……。
あらゆる疲れを取りつつ知的欲求を満たすのに最適でござった。

こちらは期間限定展示「Monster of the Abyss」のもの。
「なんちゃらザウルス」系の骨の展示が部屋いっぱいにズラリ! でござった。
メガドロンの顎の骨とかあってなかなかの見応え。
ちなみに、背景の海はただの壁紙ねを。
期間限定展示は一定のシーズン毎に展示内容が変更になる。
詳しくは博物館のホームページで紹介してくれているので、興味がある人は確認してみておくれ。

こちらは常設展示の一つである、「Mi’kmaq(ミクマク)族」の工芸品。
ミクマク族というのは、カナダおよび一部アメリカ合衆国における先住民のことでござる。
もう勘のいいガキッズ(誉め言葉)の皆様はお察しのことだと思うが、勝手に人の土地を奪い合うフランスとイギリスによって理不尽な扱いを受けまくった人たちでござる。
おいたわしや……。
そんな凄惨な歴史をもつミクマク族を、よりにもよって上記写真のような「綺麗な工芸品♡」で紹介するのもスッキリしない話なのだが、視覚的にイメージが湧きやすいので使うことにしました。
自然史博物館ではこの他、動物の剥製展示などが楽しめる。
一部コーナーでは生きている動物も見ることができるが、カエルやヘビなど苦手な人が多い部類になるのでそこだけ事前にお伝えしておく。
Water Front
最後に向かったのはハリファクスの観光名所「Water Front」。
全長1.6kmある、海辺のデッキコースでござる。
Water Frontは特別な日でなくても出店やプチコンサートなどのイベントが開催されていることが多い。
また、ストリートミュージシャンや大道芸人などを見かけることも多い。
で、ここは割と普段からくる場所なんだが、今回はミクマク族による伝統工芸の出店が目当てで訪れた。
アクセサリーや置物など、温かみや細かい美的センスの光る工芸品が店先に並んでおり、その中でも色・形ともに気に入った指輪があったので買おうと思った。
現金用意してない(2回目)
個人の出店やストリートパフォーマーですらキャッシュレス対応をしているくらい現金を使わないカナダ社会。
それでも、特に伝統的な暮らしを守り伝えようと生きているミクマク族では現金オンリーなことが多い。
拙者としたことが……油断しておった。
残念ではあるがこの日は気持ちだけ楽しむに留めることにした。
もし今後ミクマク族の出店が開催されれば、必ず現金を用意して馳せ参じようと思う。
16時撤退
さて、なかなか日が沈まないので実感が湧かないが、いつの間にか16時でござる。
子ども向けのポップでメルヘンな催しのほとんどは終了し、代わりにライブやお酒ありのイベントが着々と準備運動を始める。
そうです。
大人の時間です。
なので拙者は撤退します!
拙者、ガタイと実年齢だけ勝手に育ってしまったクソガキッズがその一人なのでござる。
地をも揺らすデケェ音、たくさんの人もといパリピ、かつて心の村を焼き払ったアルコール……。
もう苦手なもんしかない。
特に、アルコールを飲んだ人たちが大声で話していると、それ自体も不快なんだが揮発性ゆえその場で息を吸うだけで拙者の御喉はご臨終でござる。
ということで、拙者のカナダデーは16時にて撤退にござる。
散っ!
余談
ちなみにでござるが、夜10時からWater Front付近で打ち上げ花火が行われる予定でござった。
のだが、当日の強風により後日延期されることになった。
この後日分を拙者はシェアハウスから見たのだが、まぁ正直現場に夜遅く残ってまで見るほどのものではない。
というのも、開催時間が5分にも満たないのでござる。
いやお前……公式サイトに「花火は10時~10時半」って書いてたやないか……。
日本の花火がすごすぎるのという意見や、我々が期待しすぎているという捉え方もできるのだが、それはそうとショボい。
花火そのものより一体感や思い出を重視する人は、打ち上げ会場で待機してみてもいいと思う。
個人的Tips
今回の記事を終える前に、拙者の体験から得たカナダデーにおける教訓を3つ授けてやろうと思う( ^ω^ )
以下、一つずつ短めに取り上げている。
道路が混む前(朝10時まで)にイベントの中心地に移動する
車社会のカナダでござる。
祝日の道路がどれほど渋滞するかは想像したくもないでござろう。
しかも、ダウンタウン付近となると観光客や浮かれポンチも多く、あまり信号が意味を成さない。
拙者は普段バスに乗るのだが、込んでいる道路だと小刻みにバスが止まるのでバス酔い不可避でござる。しかも運転も荒い。
イライラとバス酔いを回避したいなら、民草が中心地に集い始める時間を避けるべし。
では、その時間の目安とはいかに。
基本的にはイベントは一番早くて10時に始まる。
息をするように10分前行動する日本人と違い、カナディアンは早い人でも開店時間に到着するくらいの計算で行動する。
なので、日本人的には10時までに移動していれば花丸でござる。
個人的に面白かったのだが、パレードが始まる前に歩行者天国になりきらない微妙な区間があるのだが、そこは普段3方向から車が来るようになっている。
歩行者天国になっていないものの、歩行者はすでに己のペースで渡り始めていてい車は一向に進めない。
結局、ドウェイン・ジョンソンみたいなダイナマイトボディの警官ニキがジュラシックワールドの某ラプトルパロディのように各車線と歩行者を手懐けながら道路整理をすることになった。
以上、拙者の無駄咄なり。
現金はちょっとだけ用意しておく
はい。
ミクマク族の出店エピソードの通りでござる。
出店の中でも特にミクマク族のように、先住民族によるものは現金支払いのみのところがあるので、現金をお手元にご準備下され。
今回に限らず、普段からちょっとは現金を持っておくのもいいかもしれない。
(拙者は今のとこ必要になったのは本件の一回だけでござる)
調べてみれば分かるのだが、カナダの紙幣には$5、$10、$20、$50、$100の5種類がある。
拙者の体感的に、工芸品などは一点で$20以内のものがほとんどなので、$100は用意しなくても問題なさそう。
というか、$100札(日本で言う「諭吉」)を見られるのも持ち運ぶのもリスキーでござるからな。
何点か買うにしても$50での準備に留めたいところでござる。
店の開店情報を調べておく
博物館に2軒も訪れたので、まるで何時でもどこでも開店しているような印象を受けたかもしれない。
が、実際には閉まっているお店の方が多い。
冒頭でも述べた通り、普通にみんな祝日を満喫したがる。
それはバスの運転手だろうが、カフェのオーナーだろうが同じこと。
勤勉社畜な誇り高き日本人には信じられないだろうが、ファストフード店や大手スーパーですら休みにする。
親切な店でも正午から時短業務だったりするので、買い物は前日に済ませておくのが安牌でござる。
しっかし、気が早い店では前日から休みにするところもあるのでリサーチを怠るなかれ。
おわり
ということで、以上が初参加の『カナダデー』でござった。
拙者が参加したのはごく一部になり、それはそれは町中にたくさんの催しがあった。
当日は割引が効いたり、料金が免除になることもあるので、カナダに来たけど仕事がなくてお財布の寂しい人でも工夫すれば十分に満喫できるはずでござる。
カナダデーと滞在期間が被る人は各々の地域で祝日を楽しんでみてくだされ。
ここまで読んでくれてありがとう。



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