【ワーホリ実録】シェアハウス探し~内見レビュー編~

sharehouse3 ワーホリ
この記事は約21分で読めます。

カナダのハリファクスにワーホリに来て約3週間。

今日も絶賛ニート中のこぼれ雨でござる。

 

今回は予告していた通り、シェアハウス探しの『内見レビュー編』になる。

訪れた4件がそれぞれどうだったのか、結局どこにしたのか、内見時に使える豆知識は何かをお伝えしていく。

「お前の感想とか要らねぇから豆知識だけ寄越せ」って人は目次からジャンプおなしゃす!

 

1件目:ルームメイトは気に入ったが猫……

sharehouse1

 

1件目はダウンタウンのど真ん中にある物件。

最寄りのバス停で降りた時点でシャレオツなお店がたくさん。

まさに陽キャの街ですな。(町中がタバコ&葉っぱ臭いのは置いておいて……)

 

てけてけ歩いていると、目の前のブティックから出てきたスーツのイケメン3人に取り囲まれた。

 

イケメン
イケメン

神の教えを知りたくないか……?(キラッ

拙者
拙者

知りたくないです

 

いきなり外国の洗礼浴びたでござる。

 

話は戻って内見へ。

 

なーんと、案内してくれるのはオーナーではなく住人のレディ2人。

オーナーそもそも普段は外国にいるらしい。

 

おいおい……。

 

案内してくれた2人は近くの大学生でありながら同時に働いてもいるという。

喋ってみたかんじすごく落ち着いており、日本人がイメージする「外国人」感がなかった。

 

拙者
拙者

ここはパーティー禁止の物件でござるな?

 

住人
住人

パーティーなんてありえぬ~(笑)ワイらっていわゆる『ナード』だから(笑)

 

おまいらみたいなかわゆいのがナードなんて自虐を……?

彼女らが言うには、それぞれプログラミングと化学専攻で、学校では陰キャポジションだそう。

恐ろしき北米。

 

ちなみに、拙者が材料科学専攻だったことを話すと「ここがヲタクにピッタリの物件だよ」とのこと。

妙に気が合うと思えば近隣界隈の民だったか☆

 

こちらの物件は女性限定だけあって、掃除が行届いていてかなり綺麗だった。

家賃もWi-Fi以外のユーティリティ(水道・光熱費など)がすべて含まれていて月925カナダドル。

ダウンタウンのど真ん中の物件にしてはかなり好条件でござる。

 

もうここに住みたい気持ちがかなり湧き上がって来てたところ……!

 

ヌコ住んどるやないか……。

 

拙者ね、別に猫に憎しみを抱いてるとかそういうのではないのよ。

でも好きかと言われるとそうでもない。

世間の猫好き界隈に温度差を感じる程度には猫は好きではない。

イッヌはよそ様のを撫でさせてもらうくらい好きでござる。

 

強いて好きでもない猫と一緒に住むのはキツい。

さらに、拙者が使える部屋が例のオーナーの部屋なのでござる。

要は、オーナーが外国にいる間に部屋を貸してくれるということらしい。

 

これは拙者も事前に意思疎通ができてなかったことに原因があるのだが、オーナーとしては自分がいない3ヶ月間だけ部屋を貸すつもりだったらしく、それ以降の滞在はオーナーが部屋を使うので無理らしい。

拙者としては最低でも半年は滞在する予定でござった。

 

以上の経緯から、こちらの物件は他3件がよほど酷くない限り辞退することにした。

ルームメイト2人と気が合いそうだっただけに残念(´・ω・`)

2件目:ヤバい臭いがする

2件目は唯一オーナーの方から声をかけてきてくれた物件。

拙者のしつこいまでの『綺麗好きで倫理観のある日本人』アピが功を奏したのか、「そういう人を求めていた!」をメッセージをくれた。

 

拙者の小手先もとい指先テクニックをご覧になりたい人はこちらをご覧くだされ↓

 

 

日本を出発する前からかなりこまめに連絡をくれて、オーナーの印象はまあまあはよかった。

なんといっても個室3つに対しトイレ付バスルーム3つ……実質、専用バスルーム付きみたいなもんでござる。

 

しかもリニューアルしたてでかなり綺麗なのだとか。

同じオーナーの別物件の写真を確認したところ、確かにかなり綺麗だった。

 

懸念点としては、中心街からバスで1時間とちょっぴり遠いことでござる。

一時滞在先からはバスで30分程度だったのだが、中心街で働くとなればちょっとしんどいかもしれぬ。

別に、絶対ダウンタウンで働きたいとかではないが、雇用の機会が多いのは事実でござる。

 

また、ルームメイトは女性限定ではなく、普通に男性も住んでいる。(ここでは生物学的な性別を指す)

これに関しても、別に女性だから善人とか絶対安全とかではない。

個人によりけりなので、そのルームメイトに会ってみないと何とも言えない。

 

sharehouse2

 

で、実際訪れた感想としては「これはヤバい」でござる。

その理由は主に3つある。

 

まず1つ目。

リノベーションの件だが、拙者が訪れた時点でまだ完成していなかった……!

 

それどころか、家中ものだらけの土埃まみれ。

オーナー曰く「大丈夫、入居までには綺麗になるから!」

 

信用できねぇ~~~~~~~

 

しかもこの台詞、作業着のままキッチンカウンターに腰かけて言うんよな……。

 

そんで2つ目。

家賃が曖昧すぎる。

 

Roomie’sでやり取りをしていた時点では物件ページを確認できるのもあって、ユーティリティ込みで月1000カナダドルということになっていた。

しかし当日聞いた話では、部屋はいくつか空いており、どこの部屋に入るかによって値段が変わるのだそう。

 

それ自体はよく聞く話なのだが、その「いくらになるか」がハッキリしない。

オーナーいわく「$1010か……$1050か……その辺かな! まだ他に入居する人が決まれば変わるかも!」とのこと。

 

なんじゃそりゃ……。

 

それ以上にここに住めないと本能で判断した理由3つ目が『オーナーと合わない』

 

事前にかなりこまめに連絡を取ってくれていたのだが、実際に会ってみると「自分が喋りたいだけの人」でござった。

いわゆる「会話泥棒」でござる。

 

拙者もね、ある程度の会話泥棒は「あ、今ちょっと急いでたんかな」「どうしても話したい新鮮な話題やったんかな」と水に流すことはできる。

しかしこのオーナー、そういう次元ではなかった。

 

オーナー
オーナー

なんでワーホリに来たのか話を聞かせてくれ

拙者
拙者

それはですなーー

オーナー
オーナー

ちょっと待って、そう言えば俺はさ……!(うんぬんかんぬん)

拙者
拙者

えぇ……(困惑)

 

これが最初の1回、2回は「喋りたいこといっぱいあるんかな」くらいで見過ごせるのだが、終始これなのでござる。 

 

自分から会話を振っておいて、微塵も喋らせずに話題を奪っていく。

結局、事前にたくさん連絡取ってくれていたのも、自分の話を聞いてくれる都合のいい相手が欲しかっただけということでござる。

 

リノベ真っ最中のリビングにあるソファに「腰をかけてくれ!」と言われたが、明らかに土埃だらけ。

「話を聞かせてくれ!」と言われたが、1mmも話を聞いてくれない。

 

しまいには、「もっとリラックスしてくれ!」と言われたが、当然できるはずもない。

というか、1秒毎につのるストレス……。

 

まじで精神的に消耗した。

 

もしここに住んで何かしらのトラブルがあっても、こちらの言い分なんて聞いてもらえるはずがない。

拙者はそう確信しておった。

 

猫や滞在期間のことがあったとしても、2件目に住むくらいなら1件目にする。

「少なくともここにだけは住まない」というのがこの時点での拙者の結論でござった。

3件目:フィリピン尽くしの良物件

sharehouse3

 

2件目を訪れた日の夕方に3件目へ。

心身共に消耗していたこともあって、あまり期待せずに向かった。

 

出迎えてくれたのは身なりに気を遣ったフィリピン人オーナー!

めっちゃ会話のキャッチボールできるタイプで嬉しいでござる。

 

物件はと言うと、最大5人住むことができ、現在の住人は3名。

全員がフィリピン人女性でかなり物静かだそう。

拙者が訪れたときもそれぞれ個室にいたらしいのだが、そうとは思えないほど静かでござった。

 

入居することのできる残りの2つの空き部屋はかなり綺麗で広い。

共用スペースはめっちゃ綺麗とまではいかないが、掃除はしているんだろうなと感じ取れた。

正直、日本人の感性からしたら全然スリッパなしでは歩けないレベルではあるが……。

 

最大5人の住人に対してバスルームは2つ。

タイミングが悪ければ被るかな? くらいだが、これは住んでみないと分からない。

個人的には洗濯機が1個の方がちょっと心配でござった。

 

立地としては、ダウンタウンがすぐそこでスーパー数件も徒歩圏内。

ユーティリティ全込みで月1000カナダドルなのは妥当どころかちょっと安いくらいだと思う。

 

ちょっと面倒だなと思うのは、寝具類を全部自分で用意しなければならないこと。

なので、もし入居することになったらその日に買い揃えないと、当日はベッドで眠ることができない。

 

総合的な感想としては、かなり気に入った。

何点か心配な部分はありつつも、住めそうな程度には衛生的で、なんといってもオーナーが話しやすい。

 

話が盛り上がって途切れないとかではなく、ゆっくり落ち着いて話せる人でござった。

また、本人や住人もカナダ出身じゃないこともあって、外国から来た1人暮らし予定の女性についてかなり理解がある人でござった。

 

3件目まで訪れた時点で「ここにしようかな」と心はほぼ決まりかけていた。

4件目:神か……神なのか?

succeed

 

4件目に向かう日の朝。

一時滞在先のAirbnbでトラブルがあった。(また別記事で語ります)

 

内見前から精神的に消耗していたのと、3件目で妥協してもいいかなという気持ちから、4件目は消化試合のつもりで向かった。

 

綺麗な物件とは書いてあったが、言い方は悪いが所詮海外の人の言う「綺麗な物件」だろう。

期待しないでおくの方がストレスが少なくて済む。

 

中心街からちょっと外れた物件前に予定時間より早めに到着してしまった。

外で待っていると、Tim Hortonsのコーヒーと共にオーナーが登場。

なんとこれ、奢りでござる。(前日にミルク/砂糖は要るか聞いてくれていた)

 

出会い頭にガッツリ握手!

この時やっと気づいたのだが、この日がカナダに着いて初めてのコーヒーを飲んだ日であり、初めて誰かと握手した日でもあった。

 

ちょっと気分が持ち直したところで中に入ってみると驚きの清潔感!

「オーナー日本人じゃないよな……?」と確認するレベルで綺麗でござった。

 

ルームメイトは2人で、内見当日は残念ながら仕事があったらしく顔を合わせることはできなかった。

1人はカナダ出身の60代で2ヶ月前に住み始めたらしい。

もう1人はウクライナから亡命してきた40代で2年前から住んでいるらしい。

 

オーナーはかなり厳しく入居者を選んでいるらしく、「感覚の違いはあるかもしれないけどこの2人の民度は私が保証する」とのこと。

ただし2人ともかなりの社畜なのだとか……。

 

どうりで家にいなかったのね(^ω^)

 

拙者に貸し出せる空き部屋に案内してもらうと、ブラインドの閉め方、ファンの回し方、鍵の閉め方まで1つずつ全部説明してくれた。

オーナーご自慢の一品なのか、「寝具は全部新してあるよ!」と自信満々でベッドを披露してくれた。

 

中を一通り探検した後は、リビングでコーヒー片手に2時間くらいオーナーとその彼氏と雑談した。

前3件の内見はどれも大体30分くらいで終わったのだが、ここまで長居したのは初めてだった。

 

少なくともこの物件では靴を脱がなければならないこと。 

女性限定で募集したのに当日は男の人が来て「自分はゲイだから借りる権利がある」と言われたこと。

カナダ人にしては珍しくコーヒーをブラックで飲むこと。

 

とにかくいろんな話を聞かせてくれた。

拙者のワーホリに至った話や、入居した後まず何をするのかなど、こちらの話も親身に聞いてくれた。

 

内見終了時にはAirbnbまで車で送ってくれるという好待遇ぶりでござった。

 

最後に予想外の良好物件に出逢って拙者の内見巡りは終了した。

物件比較表

ここまでは拙者の脊髄反射による主観的感想だったので、各物件の条件もまとめて表で比較してみる。

 

ちなみに『シェアハウス探し~事前準備編~』でもサクッと紹介したが、拙者がシェアハウスに求めていた条件はこんなかんじでござる↓

妥協したくない条件

・家具付き

・寝室は個室

・洗濯機/乾燥機あり

・大麻使用者/喫煙者お断り

できれば求めたい条件

・女性限定

・家賃上限1000カナダドル/月

・電気水道熱Wifi料金込み

・街中

 

「妥協したくない条件」については4件すべてでクリアしていたので表の比較項目には入れなかった。

 

比較項目1件目2件目3件目4件目
家賃/月
(カナダドル)
9251000らしい1000950
ユーティリティWi-Fi以外込み込み込み込み
女性限定×
オーナーの印象会ってない×
最大同居人
/バストイレ
3/13/35/23/1
その他懸念点・猫がいる
・3ヶ月しか滞在できない
・リノベ未完
・中心街から遠い
・人数に対して洗濯機と乾燥機1つ・中心街からちょっと遠い
・徒歩圏内にスーパーなし

 

表にしてみて改めて2件目はナシでござるな……。

他の3件はまさに三者三葉と言ったところでござる。

 

さてさて、この4件の中から拙者が契約したのは~~~~????

選ばれたのは4件目でした(綾鷹風)

deal

 

もうここまで読んだら気付いてしまうだろうが、拙者は最後に訪れた物件に入居を決めた。

あまりオススメできる話ではないが、その場で即決即断の”deal !”だった。

※本来は契約書を作ってもらい、一度持ち帰って目を通してから契約に踏み切るのがよい

 

契約の決め手となった理由は2つある。

 

1つは清潔感

4件の中で圧倒的に清潔だった。

 

1件目と3件目もある程度清潔ではあったが、「己の感覚を妥協させれば」の話である。

帰って一息吐けるか、安心して眠れるかと言われたら鮮明に想像することができなかった。

 

正直、中心街までバスで30分かかることと、徒歩圏内にスーパーがないことは気になった。

だが「それでもここに住みたい」と思える清潔感だった。

 

もう1つはオーナーと気が合うから。

 

コネも知り合いも0で単騎出陣してきた拙者。

この先なんらかの雇用主の元で働くにしろ、この時点で頼りになる現地の大人はオーナーしかいない。

シェアハウスでのトラブル以外にも、この国での生活で助けてもらえる人がいた方がいい。

 

という理由はありつつも、最後はフィーリングで決めた。

その人と合うか、その場所が合うかは言葉にできない部分でなんとなく感じ取るものがあるだろう。

 

「人生の大事な場面をそんなふんわりしたもので決めてええんかい」

おっしゃることはごもっともだが、今こうしてじっくりブログに取り組めているので少なくとも悪い決断ではなかったと思う。

契約後おまけ編

「ぜひここで契約したい」という旨を伝えると、オーナーは大喜びで物件のリスティングRoomiesから削除してくれた。(仕事早いな)

どうやら拙者らは両想いだったらしい。

 

というのも、シェアハウス争奪戦を生き抜くため、拙者は日本から賄賂の品々を持ってきていた。

賄賂と言っても金の延べ棒などではなく、和風な便箋やらそういう「日本っぽいもの」でござる。

ここまでの内見では使う機会がなかった上、4件目もほぼ決まりみたいなものだったが、一応その場でプレゼントしてみた。

 

思えばこれはオーナーの奢りによるTim Hortonsと同じように思う。

後から他のルームメイトに聞いた話によると、かなり気合を入れて拙者と合う準備をしていたらしい。

拙者が気に入った物件を抑えたいのと同じように、オーナーも気に入った入居者と契約を確定させたかったのでござろう。

 

オーナーによる大サービスは内見の後も続いた。

入居日にはすぐに必要になりそうな日曜品(トイレットペーパーや洗濯洗剤)などを準備してくれた上、またAirbnbまで迎えに来てくれた。

日本から移動してきたままの大荷物だったので、これは正直かなり助かった。

 

最後はなんといっても、家賃の値下げでござる。

 

拙者から言い出したわけではないのだが、オーナーいわく「住んでほしいと思える人が見つかったら月900ドルに下げようと思っていた」らしい。

しかもデポジットなし!

 

神か?

 

ここまで神対応だと最早騙されているのではないかと疑うレベルでござる。

 

なぜここまでしてくれるのかという疑問には、内見時にオーナーが語った「地雷入居者を淘汰して理想の入居者を確保する」ことに答えがあるようでござる。

 

今まで拙者以外にも何人か内見に来たそうなのだが、その度に酷くがっかりしたらしい。

 

先述したように、直接会うまでは生物学的に男であることを伏せていたが、実際に会ってから「ゲイだから女性と問題は起きない」と主張されたこと。

喫煙者お断りにしているのに、内見時に「家賃を払うのだから吸わせてもらう」と言われたこと。

そもそも土足のまま上がられたこと。

 

とにかく、家主として守ってほしいルールを平気で軽んじてくる人ばかりだったそうだ。

 

いやー、今まで来た人のエピソード、己の権利主張してくるところがめっちゃ海外やな。

オーナー日本に住んだ方が生きやすいのでは……?

 

高い倫理観を求めるのに加えて、オーナーはカナダ人にしてはかなり潔癖な方でござる。

自称「綺麗好き」の人でも満足できないらしい。

まぁ拙者もカナダに来てまだ3週間でござるが、自称「綺麗好き」ほど割とバッチィよまじで。

 

そんなオーナーは普段、病院で看護師として働いているそうなのだが、今まで出会った日本人は皆親切でまさにオーナーの求める衛生観念を持っていたそうだ。

 

「あー、温厚で綺麗好きな日本人に住んでもらえたらなー」

 

そう思っていたところに拙者が連絡してきたらしい。

そこに畳み掛ける拙者の『武道やってた日本人』アピール(笑)

 

これを読んでロックオンしてくれたらしい。

出発前の拙者、ナイスゥゥゥゥウ!!!!!!!!

 

そんなこんなで、需要と供給の一致がもたらしたミラクル契約でござった。

内見時に使えるアレコレ

tips

 

さてさて、拙者の主観による体験記が終わったところで、4件の内見を経て気付いた豆知識3つを共有する。

 

それぞれ語りますのでよろしく↓

スリッパを持参すべし

内見にはスリッパを持参した方がいい。

なぜなら、オーナーから好印象を得ることができるからでござる。

 

そもそも拙者は外国の汚いであろう床を踏みたくなかったので、スリッパを持参していた。

カナダの多くは二足制とは聞いていたが、清潔さは期待していなかった。

 

実際、我々日本国民が裸足もしくは靴下で歩こうと思えるレベルのものではないでござる。

 

話は戻して内見なのだが、招き入れられた玄関口でスリッパに履き替えようとする。

そしたら予想以上のいい反応が得られた。

 

「まさかスリッパを持って来たの」

「そんなことするのはあなたが初めて」

「それでこそ『日本人』だね」

「リスペクトを感じる。ありがとう」

 

自分では褒められたくてした行動ではない……というかむしろ自分のことしか考えていなかったので、ちょっぴり罪悪感に苛まれたまである(´・ω・`)

 

ハリファクスに日本人がほとんどいないから、家主らも「スリッパ持参」という、いかにも日本人な行動を見たことがなかったのかもしれない。

なので、バンクーバーやトロント、はたまた別の国でこの小手先テクが通じるかは分からない。

 

だが、少なくとも悪い印象を与えることはないだろう。

お試しあれ。

冷蔵ばやキッチンの引き出しの中を確認すべし

内見に行くなら気になるであろう、衛生レベル。

 

衛生レベルというのはルールを作っている家主はもちろん、ルームメイトの民度によって左右される。

それを確かめる1つの手が『冷蔵庫/キッチンの引き出し中身を覗く』でござる。

 

これはクソAirbnbで身をもって学んだことでござる。

本当にキッチンが酷かった……。

 

反面教師的にシェアハウスの内見時に “Do you mind if I open it?”と聞いてから開けるようにしている。

ちなみに今まで断られたことはない。

ここで断るようなオーナ―および住人は後ろめたい何かがあると拙者なら疑う。

 

これは物件によってルールが異なるが、調味料などある一定の食品をシェアするが、冷蔵庫の中身は縄張りを分けていることが多い。

冷蔵庫の中が仕切られていなかったり、明らかに整理整頓されていない物件は、その他共有スペースの掃除もルールが守られていないと推測される。

また、仮に冷蔵庫の中だけ整っていても、キッチン用具に汚れが残っていたりしたらストレスになること間違いなしでござる。

 

とはいえ何度も言うが、いかに綺麗な物件だろうが日本人が当たり前にできる衛生レベルではないことが多い。

あなたの許容できるレベルかどうかを見分けて下され。

誰がスペアキー/マスターキーを持っているのか把握すべし

己の入居する個室のスペアキーを誰が持っているか。

これはね、拙者のミスと一緒に学んでくだされ。

 

正確には内見時に気付いたことではなく、住み始めて3日目で気付いたことになる。

 

カナダでの個室における鍵というのは、内側からかけるタイプが多い。

ツマミを縦にすれば閉まって、横にすれば開くやつでござる。

 

もちろん、外側から開けるための物理キーはある。

それは普通に日本でも見かけるような鍵をイメージしてもらえればいい。

 

ただし、物理的な鍵はあくまで「外側から開けるためのもの」なのでござる。

じゃあ部屋を出る際にはどうやって鍵をかければよいか。

 

答えは「内側のツマミを縦にしてから部屋を出て扉を閉じる」でござる。

部屋を出る時は、鍵穴に鍵を指してガチャガチャする必要はないのでござる。

 

勘のいいガキ諸君はお気付きだろうが、これには落とし穴がある。

部屋の中に物理キーを残して扉を施錠すると、次に部屋に入ることができなくなるのでござる。

 

で、予想通りやらかしました(笑)

 

シェアハウスに移って3日目の朝。

寝ぼけながら洗面所に行くも、拙者の防犯意識だけはオート機能していたらしく、ばっちり扉を閉めていた。

歯と顔を洗って一旦部屋に戻ろうとして……( ゚д゚)ハッ!

 

一気に目覚めましたわ(笑)

 

その日に限って他のルームメイトも既に出勤済み。

家主は車で30分のところに住んでいる。

とりあえず、自分の部屋から閉め出されたことを家主に連絡だけ入れて、リビングのソファに鎮座。

 

やっべぇ、これ一日部屋入れなくね?

 

と思ったのだが、家主とは別にこのシェアハウスには技師のような人が住んでいる。

洗濯機と乾燥機のある地下の部屋にお住まいなのだが、ルームメイト扱いではないため、共有スペースにやって来ることもない。

 

家主に聞いた話によるとこの人(ジョージ)は電気の魔術師で、どんなデバイスも修理できるらしい。

また、水道などライフラインのちょっとした修理もお手の物なのだとか。

内見時と入居日に会ったきりだったので、拙者はその実力をまだ知らない。

 

オーナー
オーナー

私たちは緊急時に駆け付けるのにちょい時間かかる。

でもジョージに言えば大体解決するから☆

 

オーナーの言葉を思い出した拙者はとりあえずジョージに己の失態を連絡。

すぐに地下から鍵の束と共に上がって来てくれた。

 

拙者と祖父以上に年の離れているジョージ。

「この中にスペアがあれば開くと思う~どれかな~」と試すこと数分。

 

ドア、解錠!!!!!

 

さっすがジョージ!

魔術師の異名は伊達じゃねぇ。

 

後で気付いたことだが、この時はたまたまスマホを持った状態で締め出されたので第三者に助けを求めることができた。

だがもしスマホ諸共部屋に置き忘れていたらと思うとガクブル案件でござる。

スマホ……これからも俺のそばにいれくれ……(違う、そうじゃない)

 

前述の通り住み始めてから気付いたことだが、本来なら内見時に確認すべきことだったので語らせてもらった。

拙者のように締め出されたときに誰に頼ればいいかを知っておくためにもスペアキーの持ち主は把握しておいた方がいい。

また、あまり起こってほしくはないが、もし自分の不在時に個室に侵入できるとしたらそれは誰か検討をつける材料にもなる。

 

ぜひ確認しておいて下され。

その他

他にも気付いたことなのだが、洗濯は真夜中でさえなければ週に好きなだけ使ってもいいらしい。

シャワーも同様で、真夜中でなければ何分でもどうぞと4件すべてで言われた。

 

ワーホリ体験談でよく聞くのが「洗濯は週1回」「シャワーは1人1回15分まで」というやつでござる。

もしかしたら、バンクーバーやトロントなど有名地域ではそうなのかもしれない。

だが、少なくとも拙者が訪れた物件ではすべて「え? そんな軍隊みたいなルールないけど?」という反応でござった。

 

拙者が契約に至った4件目では「そんなの気にしなくてもいいよ~そんな馬鹿みたいに水使うわけじゃないでしょ? 強いて言うなら”commo sence”だよ~」と言われた。

 

常識を……試されている……(ゴクリ

 

拙者
拙者

So…..just be nice to the earth, right……?

(つまり……地球に優しくすればええんやな……?)

オーナー
オーナー

Absolutely !

(そゆこと!)

 

拙者のイメージしているもので大体合っていたらしい。

 

今回紹介したのはあくまで拙者のパターンでござるが、他にももしかしたら地域……はたまたその物件特有のルールがあることだろう。

各々が出向かれる先によって臨機応変に対応してほしい。

おわり

以上がカナダの東端・ハリファクスにおけるシェアハウス探しの内見レビュー編でござった。

拙者はもちろん事前準備をしていたとはいえ、こんなに恵まれた物件とオーナーを掘り当てることができたのは運というか結果論というしかない。

 

なので、必ずしも誰にでも当てはまるパターンだと思われないようにだけお願いしまする。

 

実際に住んでから分かったことや生活の様子などは追って紹介したいと思っておる。

家賃を払うための仕事にすら就けていない拙者でござるが、どうぞ今後とも見守って下され。

 

ここまで読んでくれてありがとう。

コメント

タイトルとURLをコピーしました