5月末からカナダのハリファクスにワーホリ中のニート、こぼれ雨でござる。
今日は拙者がどのようにしてシェアハウスを見つけたのか、そして実際に効果のあった媒体『Rentals.ca』および『Roommates-Roomies.ca』を紹介しようと思う。
シェアハウス探しに関する記事は、日本を出発する前の「事前準備編」と、現地に着いてからの「内見レビュー編」の2つに分けてお届けしていく。
まずは「事前準備編」をどうぞ。
※以下紹介するのはハリファクスで探す場合の話であり、拙者の体験談に過ぎないのでご了承を。
コネ0による海外不動産探しとは
動き始めたのは出国1ヶ月前。
なぜこのタイミングかというと、拙者はエージェントを使っていなければ語学学校にも通わない。
完全に『コネ0』だったからでござる。
拙者はこの時点で一時滞在先のAirbnbを6日分だけ前払いで抑えていた。
シェアハウスの家賃を日割りにしてもらえないと面倒だと思い、6/1入居を目指してアポ取りを行った。
今となっては笑い話だが、もしこの期間にシェアハウス確保できんかったら追加料金払うかホームレスの2択でござるな(笑)
拙者と同じく「エージェント&語学学校なし」の人でも、バンクーバーやトロントといった大都会では日本人も多いので、SNSなどでコミュ力を駆使して繋がることができればチャンスは転がってくるかもしれない。
さてさて、このブログまでたどり着いてくれた玄人は滞在地域に日本人を発掘できないレベルの『コネ0』とお見受けする。
既に大手ワーホリサイトなどで調査済みだとは思うが一応挙げておくと、シェアハウス探しに有名なサイトは
・craiglis
・emaple
・kijiji
あたりらしい。
実際に使ってみた感想だが、どれも役に立たなかった。
craiglistとemapleはハリファクスのようなマイナー地域では当てにならず、kijijiは日本からはアクセスできずにエラー403のページが出る。

ということで、陽キャのフリしてFacebookアカウント作ったぞい。
Facebookで出国1ヶ月前から始動
どうやら海外ではFacebookを使って不動産オーナーに直接声をかけたり、物件を探している旨を投稿することで紹介してもらったりするのは普通らしい。
しっかしド陰キャの拙者、交流できる系のSNSはX(旧Twitter)しか使ったことがなく、ブログ用のアカウントを開設するまでは読み専に徹していた。
正直、ソシャゲのイベント情報を把握するためだけに使ってたし(笑)
そんな拙者が英語の情報しかないとことろに自分から声をかけて飛び込んでいくのはキツい……かと思われた。
案外アタックすること自体は最初の2日間くらいしたら慣れてしまった。
どちらかといえば、初めてのFacebookの操作性に慣れる方が難しかった(結局今でも使いこなせていない)
で、実際どんな風にアポ取りまで漕ぎつけるのかと言うと、
『Market Place』でその地域の賃貸情報が流れてくるグループにぬるっと入る
↓
気になる物件があればその投稿コメントするor投稿主にDMする
↓
やり取りが始まれば求めている条件を示したり質問したりする
これがざっくりとしたやり取りの仕方なのだが、自分の中でシェアハウスに求める条件をある程度明確にしておくのがオススメでござる。
というのも、マジで無限に賃貸情報流れてくるので、取捨選択するためにも指標があった方がよい。
例えば拙者ならこんなかんじ
妥協したくない条件
・家具付き
・寝室は個室
・洗濯機/乾燥機あり
・大麻使用者/喫煙者お断り
できれば求めたい条件
・女性限定
・家賃上限1000カナダドル/月
・電気水道熱Wifi料金込み
・街中
こういった条件をオーナーに質問したり、交渉したりしてみて1週間。
最終的に計5名のオーナーから内見のアポ取りまで話を進めることができた。
Facebook詐欺多すぎ問題

返信のあった5人の内1人は凄まじいほど返信が早く、2日程度で契約に進む勢いでござった。
そろそろ最終段階……ぐらいの話に差しかかった際、こんなことを言われた。
「部屋を貸すにあたって身元調査を行うので、まず先にその調査費用を払ってほしい。費用は後で返金するので問題ない」
おやおや~??????
妙な話だなとは思いつつ、海外ではこういうものなのかと正常バイアスが機能しようとする。
加えて、契約の話が進んだのはこれが初めてだったので、どこがおかしいのかも嗅ぎ分けられない。
とりあえず、SNSで聞いてみたところ『高確率で詐欺』ということだった。
その後、chatGPTにも尋ねてみたところ、同様の回答が返ってきた。
相手にはお金を払っておらず、メアドをはじめとする個人情報も教えていなかったので被害はなかった。
相手からは催促のメッセージがきていたようだがそれ以上連絡を取らず、いわゆる未読無視を貫いた。
さて、落ち着いたところで改めてchatGPTにどの辺りから詐欺だと推測したかを解説してもらった。
・身元調査自体は行われる文化だが、調査費用が相場より高く、また事前に要求するのはおかしい
・投稿元の情報がざっくりしすぎている(「破格の値段」)
・投稿元にある「どのポストを見て連絡してきたかをスクショで送って」というのが詐欺の典型
(これはどの地域に出した偽情報にカモが引っかかりやすいかデータを集めているらしい)
・バーチャルツアーを承諾してくれたが、詐欺師はなんでも「はい」と答えるので信頼に足らない
・売り文句がいかにもコピペした文章
ほうほう、なるほど……。
なーんと、これらのポイントを照らし合わせて残りの4件を精査した結果、全部詐欺でござった。
また、信頼性があると判断してできるだけ写真の多い投稿に目を付けていたが、写真なんぞはいくらでもネットから引っ張ってくるのが詐欺師だそう。
酷い場合はバーチャルツアー(ビデオツアー)の映像すらでっちあげるらしい……。
やっぱり使い慣れない陽キャの媒体を英語で使いこなせるなんて甘い話だったぞい(´・ω・`)
拙者が個人的に反省したのは、一番最後の「売り文句がいかにもコピペした文章」というもの。
拙者は帰国子女なこともあって、どちらかといえば英語が得意でやり取りにあまり苦手意識を感じない。
というか、むしろちょっと調子乗ってたまである(←おい)
でも実際はその文章がわざとらしいか、違和感があるかなどの細かいことは見抜けていなかったのでござる。
拙者のバーカ、バーカ!!!!!!!!!!
結局騙される前に詐欺を回避できたので言えることだが、ここで己のレベルの低さに気付けて良かったと思う。
今一度まっさらな気持ちに立ち返り、シェアハウス探しに励むぞい。
おまけ
chatGPTを使った物件情報確認について
・物件情報のリンクやメッセージのスクショを送ると確認してもらえる
・オーナーのプロフィールページを送ると、そのアカウント自体が怪しいかも調べてくれる
(詐欺師のプロフィールは詳細が閲覧できないことが多く、Facebookによってブロックされやすい)
※注意
・やり取り内の自分の名前とかはchatGPTが学習しないように黒塗りすべし
・chatGPTも間違うことがある
興味のある人はぜひchatGPT活用してみてくだされ。
別サイト:『Rentals.ca』および『Roomies.ca』でリベンジ

詐欺の香り漂う物件ばかり出てくるFacebookにじわじわと精神を削られる日々。
闇堕ちしそうになっていたが、より信頼度の高い物件の多いサイトをchatGPTにオススメしたもらった。
ということで、乗り換えたのが「Rentals.ca」というカナダの不動産サイト。
ありがたいことにハリファクスやその近くのダートマスでもかなりの数の物件が載っている。
使い勝手としては、絞り込み機能がしょぼく、なんやかんや全然絞り込めないことでござる。
ちなみに拙者が困ったのは、体感ではその地域に掲載されている物件の半分が「cannabis friendly」――つまり「大麻使用者 大歓迎☆」ということでござる。
カナダでは2018年10月17日から、18歳以上の成人による大麻(マリファナ)の所持・使用の一部が合法化されている。
ここで「よっしゃ、カナダ生活を機に葉っぱを嗜むぞい!」という人はちょっと待てぃぃぃい!
たとえ滞在先が大麻合法国でも、日本国籍民が葉っぱやると罪に問われる。
詳しいことは「外務省 海外安全ホームページ」のカナダの項目をチェックするとよい。
他にも家主によっていろんな条件があり、よく見かけるのは
「喫煙者お断り」「パーティー禁止」「女性のみ」「学生歓迎」「LGBTQ+歓迎」
などでござる。
さてさて、『Rentals.ca』のほとんどの物件は詳細情報を見るためにページを潜っていくと、最終的に「Roommates-Roomies.ca」というルームメイトを探すサイトに飛ばされる。
Roomiesはその名の通り、シェアハウスを借りるにあたってシェアメイトガチャを避けるために、価値観の合いそうな人を見つけ、利害が一致すれば一緒に部屋を見つけにいけるシステムでござる。
もちろん拙者のようにボッチを貫き、淡々とシェアハウスだけを探すのもOKでござる。
Roomiesでは部屋探しのために共同戦線を組むことを「team-up」と呼んでいる。
この明らかに陽キャが生み出したであろうシステムのどこにメリットがあるのだろう。
chatGPTに聞いたところ、team-upのメリット/デメリットはこうでござる↓
メリット
・家賃をシェアできて予算内に収めやすい
・単独では借りにくい広めの部屋(2LDKなど)にも住めるチャンス
・志向が合えば快適な共同生活が可能
デメリット
・部屋探しの意見が割れたとき、どちらかが主導権を握ったときなどにトラブルが起きる
・契約の責任を片方が負うことになる可能性がある
・別々の時期に退去できるか分からない
・そもそも相手が詐欺師
実際、拙者も一度だけ「team-upしようぜ」と声をかけられたことがあったのだが、外国人どうしだと意識のすり合わせが難しい。
例えば、
ルームシェア=個室なしで同じ部屋をカーテンなどで区切って使う
プライベートルーム=個室ありでキッチンやバスルームは共用
なのだが、相手はこれを知らなかったらしい。
このあたりを最初に明確にしておかないと、後々「あ、そういうつもりでは……」的なことになるので、そこは注意が必要でござる。
ちなみに結局拙者はteam-upせず、最後の最後までソロ活動した。
また、より詐欺の数が少ない媒体に変えたとはいえ、たまーに怪しいやつとかはいた。
すぐに電話番号やメアドを聞いてくる人もいるが、可能な限りRoomiesサイト内チャットでやり取りをするのがよい。(もちろんすべてが詐欺ではないが)
もしも他の連絡手段に切り替えようと提案されたら、以下のように返事してみよう。
Thanks, but for safety reasons, I’d prefer to keep all communication through the Roomies app until I’m more comfortable.
(連絡)ありがとう。でも安全面がまだ心配だから、しばらくRoomiesアプリ内でやり取りしたいです。
実際、何人かに伝えてみたが、嫌な反応をするオーナーはいなかった。
これで気を悪くする人はその時点でやばいのでサヨナラしちゃってくだされ。
アポ取りの成果

『Rentals.ca』および『Roommates-Roomies.ca』に乗り換えて2週間、出発前に4件の内見アポを取ることができた。(この4件もすべてchatGPTと一緒に詐欺じゃないか可能な限り確認した)
なお、4件の内1件だけはオーナーの方から声をかけてきた。
この成果を「多い」「少ない」と感じるかは人によるだろう。
拙者としては丁度いい数でござった。
冒頭でお伝えした通り、一時滞在先を抑えている6日間で回れる分だけ予約したかった。
内見数が多すぎると限られた日数の中で回りきれず、追加で滞在しなければならない。
逆に少なすぎると比較できず、もし満足のいくものがなければ妥協するか、同様に滞在日数を増やしてさらに内見アポを取らなければならない。
6日間あるとはいえ、すべての日にフル稼働することは拙者の体力的には無理でござる。
また、慣れない公共交通機関をはじめとしてトラブルが起こるかもしれないので、予定の詰め込みは避けたい。
こういった背景から、6日間で4件の内見というのは丁度いいのではないかと思う。
これからシェアハウス探しに挑戦される人の中には、できるだけたくさんアポを取らなければと思っている人もいるかもしれない。
だが、拙者を含む周囲の体験談はあくまで参考程度に、自分の猶予期間に対して無理のない数のアポを取っていれば十分だと思う。
まだ通じる『日本人』というブランド

出国前になんとかアポを取れた。
とはいえ、他にも入居希望者がいるかもしれない中で、なんとか当日まで自分に興味を持ち続けてもらいたい。
一連のシェアハウス探しで実感したことだが、『日本人である』ということは全力全開(←ゼンカイジャーかよ)でアピールした方がよい。
「綺麗好きで倫理観のある人、求む」と物件ページに注意書きしているオーナーが多かったのでござる。
この日本人アピはFacebookやRoomies以外の他媒体、またアポを取る前段階でも共通して効果があった。
残念ながら、近頃では日本人女性によるパパ活もとい売春が問題となり、『日本人』というブランドの価値が以前より下がってきていることが問題視されている。
そういう背景もあって、活動し始めた当初は『日本人』であることが武器になるとは期待していなかった。
また、海外では偏見を避けるために履歴書に人種を記さないこともあり、『日本人』を押し出さない方がいいかと思われた。
でも結局やり取りが始まれば己のルーツを語るタイミングがくるんよな。
じゃあ最初から書いとくわ。
そんなわけで、以下のようなことを惜しみなく主張した。
日本からワーホリに来るよ
1年間滞在予定だよ
葉っぱも煙もやらないよ
お酒はおろか炭酸も飲めないよ(これは脚色なしのガチ)
パーティーなんてしないよ
恋人なんて連れ込まないよ……そもそもイマジナリーだよ☆
綺麗好きでモラルに溢れた温厚で礼儀正しい人間だよ
もう最後の一文に関してはパソコンカタカタしながら自分で爆笑しておりました(笑)
でもさ、より良い環境に住むためだから!
自分の命がかかっているから!
恥ずかしがってる場合じゃねぇぇぇぇぇぇぇえ!!!!!!
ちょっと盛ってても嘘ではないし大丈夫やろ☆(笑)
ついでに拙者は高校から大学にかけて剣道を嗜んでおりましたので、それもアピ――――――ル!!!!
(以下、実際に使った英文↓)
When I was a student I did a kendo which is a traditional Japanese sword sport. Many of the traditional Japanese sport are strict for keeping the surroundings clean and handling the tools with a lot of thanks. So I’m pretty confident that I can be a nice roomie.
学生時代には剣道――日本の伝統的な剣術――をしていました。日本の武道では身の回りを清潔に保ち、深い感謝をもって道具を扱うことを厳しく指導されます。なので、私は模範的なルームメイトたる自信があります。
ドヤァ(σ*`ω´*)σ
これが拙者の売り込みぞ。
(※この剣道アピールも実際に効果があったので『内見レビュー編』で語りまする)
正直、剣道に”sport”の表現を使うのは気が進まんかったのだが、他に伝わりそうな表現が思いつかんかったので致し方あるまい。
オーナーも別に武術家というわけでもなさそうやったし。
そんなこんなで、これからSNSを使って物件探しという戦に出陣される皆々様へ拙者からアドバイス☆
・己が日本人であることを惜しみなくアピールせよ
・海外の人の興味を引きそうなネタがあれば躊躇せずそのカードをきりなさい
今まで書いたブログの中で一番有益な情報かもしれん(笑)
以上! 健闘を祈る!
おわり
以上が出発前の1ヶ月間における内見アポ取りの過程と成果でござる。
しかし、アポが取れたとはいえ、これは決してゴールではない。
実際に内見に言ってみたら物件がないかもしれぬ。
オーナーが詐欺師かもしれん。
ルームメイトに激やば人間おるかもしれん。
内見に行ったリアルな感想は次回の記事で投稿する予定でござる。
また、隙あらばお伝えしているが、拙者のワーホリ地域・ハリファクスはカナダワーホリ勢の中ではマイナー地域でござる。
もうちょい知名度のある地域でシェアハウスを探す予定の人は、信頼度の高いエージェントや情報媒体を使ってみてもいいだろう。
また、語学学校に通われる人はそこで見つけたコネを使ってもいいかもしれない。
シェアハウス探しに正解などないので、自分に合った方法で少しずつ進めていけばよい。
そこでもし拙者の紹介した情報が少しでもやくに立てば喜ばしいことこの上ない。
ここまで読んでくれてありがとう。
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