【深刻】赤色が眩しくて辛い。

dazzling 雑記
この記事は約10分で読めます。

最近地味に困っていることがある、こぼれ雨でござる。

突然なのだが、読者諸君は赤色を眩しいと感じたことがあるだろうか。

 

実は最近、日常生活で「赤」という色そのものに眩しさを感じる機会が増えた。

その対象が光っているわけでも異常に明るいわけでもない。

問題はおそらく「鮮やかさ」にあるのではないかと本能で感じている。

 

今回は拙者がわりと真剣に困っている「赤色が眩しい」件について語る。

あわよくば、同じような体験をした人と知識や考えを共有できればなと思っている。

赤色が眩しい

man_protecting_eyes

 

「赤色が眩しい」と自身が感じていることに気付いたのはここ数ヶ月。

 

現在拙者はカナダでワーホリをしているのだが、カナディアンは愛国心が強いのか、隙あらば赤と白でデコりたがる修正がある。

また、ハロウィンが終わって11月に入ってからは街中クリスマス体勢に入るので、嫌でも赤色が増える。

 

そんな赤色まみれの生活をしている拙者。

街中で赤色のものを見かけると、目を瞑る、手をかざして遮る、顔を背けるといった回避行動を取っていることに気が付いた。

 

このことを自覚した際はけっこう驚いたものでござる。

なぜなら、相手はただの色だからでござる。

 

特に光っているわけでもなければ、明度が大きい(高い)わけでもない。

強いて言うなら原色っぽくて鮮やかなのでござる。

 

拙者としては「眩しい」というのは輝度に対する反応だと思っていたので、自身のこの反射行動に対して疑問しか湧かない。

 

しかし同時に、妙な納得感のようなものもある。

おそらくだが、「赤色が眩しい」のは少なからず昔から感じていたことでござる。

回避行動を伴った拒否感が出るレベルになったのが今というだけな気がする。

 

拙者のクッソ頼りない人生メモリーを振り返ってみると、昔から原色や鮮やかな色に苦手意識があった。 

派手な色へは、目を瞑ったりはしないものの「うっわ」みたいな気持ちはほんのり持っており。目を背けたり、焦点をずらすくらいの軽い回避行動は取っていた。

特に、原色に近い赤色に至っては、身に着けているだけで調子が出ないことだけは自覚していた。

 

とはいえ、嫌悪感や回避行動はほぼ無意識のものであり、今回「赤色が眩しい」とはっきり認識して初めて、昔からの癖に気付いたのでござる。

 

さらに、かつては病んでいたこともあったとは言え、現在はそこそこ普通に暮らしている。

特に怪我や病気をしている様子もない。

原因も正体も思い当たる節がないのでござる。

 

ネットで調べても、光や明るさに対する記事にしか辿り着けず、色そのものや鮮やかさに対する「眩しい」はヒットしなかった。 

ここまでくると最早拙者の考えすぎのような気もしてきたので、最後の手段としてAIに聞いてみた。

 

今回のトピックとは関係ないのだが、つい最近 chatGPT に適当言われたことで疑念が強くなっている。

なので、できるだけ複数視点を得るべく、chatGPT、Google Gemini、Copilotの三つで同じ問いかけをして考えられる情報をまとめてみた。

高彩度の色を眩しく感じる理由

think

 

一般的な「眩しさ」と言うと、太陽や強い照明の光量のことを指す。

そして、高彩度の色から眩しさを感じることも、実は人間として自然な反応でござる。

  

まずはその仕組みを見ていこう。 

錐体細胞への負荷

拙者ら人間の目には、錐体すいたい細胞なるものが三種類(L、M、S)存在する。

これらは特定の色(波長)によって反応する錐体の種類が異なる。

 

例えば彩度の高い赤色は、赤系統の色(長い波長)に反応するL錐体を最大効率で強く刺激してしまう。

一方、彩度の高い青色は、青色系統の色(短い波長)に反応するS錐体を強く刺激してしまう、というかんじ。

 

この強い信号が視神経を通して脳に送られる際に過剰な情報量となり、脳が処理しきれない、または不快と感じるレベルの視覚刺激として認識されてしまう。

これが「眩しい」と感じるときの体のメカニズムの基礎だそうな。

 

さらに、人間の眼のレンズは、取り込む色(光の波長)によって光を曲げる強さが違うんだそうだ。

その中でも赤色は波長が長く、他の色より網膜の奥側で焦点を結ぶ傾向がある。

 

色収差いろしゅうさ」と呼ばれるこのピンとの微妙なズレを修正しようとして眼のピン調節が過剰に働き、これが結果的に視覚的な負担や「眩しさ」として認識されるのでござる。

 

赤色、厄介でござるな。

誘目性の高さ

誘目性ゆうもくせい」とは、注意の引きやすさのことでござる。

 

そもそも、赤に限らず青であろうと、原色に近い鮮やかな色は「進出色」として強く感じられる。

その中でも赤や鮮やかな黄色は、自然界において「危険」や「毒性」を示す色として存在し、強い警戒信号として人間の脳にプログラムされている。

 

そして、たとえ人工的な高彩度の色であってもこの本能は機能しする。

鮮やかな色はその誘目性の高さゆえ、無意識に脳が過剰反応し、目を細めることで光の量を減らすなどの防御反応を引き起こすことになる。

 

要は、派手な色に対して回避的になるのは動物として極めて自然な行為ということですな。

輝きより鮮やかさが強し⁉

視覚を通して感じる「明るさ」には、光の強さ(輝度)だけでなく、色信号も影響する。

念のために区別しておくと、

輝度・・・物理的な光の強さ。単位(cd/m²)があり客観的に測定可能。

明るさ・・・人間が主観的に感じる「眩しさ」。彩度や色相といった色信号が影響する。

 

たぶん、少しでも科学を齧った人ならこれらの定義の違いが掴みやすいと思う。

(輝度は線形で明るさは非線形)

 

それっぽい例をあげると、同じ輝度でも赤や青などの鮮やかな色は白より「明るい」「強い」と感じたり、 高彩度の色では輝度が低くても主観として「眩しい」と感じるたりすることがある。

また、一言に「眩しい」と言っても、彩度だけでなく個人の感じ方の差が反映されてしまう

 

我々無力な人間に変えようのない事実が輝度。

お気持ちと個体差バフがかかりやすいのが明るさ、もとい「眩しさ」でござる。

高彩度の色を眩しく感じやすい人

eyesight_test

 

高彩度の色を眩しいと感じる仕組みをサラッと紹介した。

次は、個人に着目する。

 

人間が一般的にもつ眩しさに対して、過剰に反応してしまう人がいるのはなぜだろう。

 

確かな答えを求める人には申し訳ないのだが、なーんと光っていない対象の「色そのもの」が眩しく感じられる現象には特定の病名や一般的な用語はないらしい。

どうりで検索してもうまく引っかからんわけでござる(´・ω・`)

 

しかし同時に、一定数の人にある感覚特性だそうで、その原因となる可能性は複数存在するそうだ。

 

先述した「明るさ」と同様に、高彩度の色を眩しく感じやすいかどうかは個人差によるものでござる。

例えば、虹彩の色(目の色素量)が少ない人や錐体細胞の感度が高い人は、光や色刺激に敏感になりやすい。 

また、偏(片)頭痛もちの人は発作の前兆として、または発作とは関係なく光や色彩に過敏になる傾向がある。

 

他にも、近視・遠視・乱視の進行や加齢に伴う視力低下も原因になる。

ピントを補正しようと、目の筋肉が過剰に働くため、強い刺激や疲労を感じて結果的に「眩しい」という感覚に繋がることがある。

 

拙者は実際に偏頭痛と乱視の悲しいキメラにござる。

眩しさを感じやすいのは体質としてそうなのだろう。

 

こういった、生まれつきの体質や、老いと言う名の時間経過といった複数かつ比較し辛い条件が絡み合っているので、一概に「これだけが原因」と断言するもは難しい。

 

加えて、以下説明する拙者のように、一時的に原因になるような条件も存在する。

最近になって眩しさが増した個人的理由 

高彩度の色を眩しいと感じるのは自然なこと、中には人より眩しさを感じやすい人がいることをお伝えした。

最後は、ここ最近になって本格的に赤色を眩しいと感じた拙者個人の理由を探ってみる。

環境的要因

screen_time

 

液晶ディスプレイやLED照明、高彩度のデジタル画像により、青色が強い光でお馴染み「ブルーライト」。

これらの強い視覚刺激に日常的に晒されることで、視覚系全体が刺激に対して過敏になっている可能性がある。

 

赤色を眩しいと感じるレベルではなくとも、この「目が疲れている」感覚は分かる人は多いのではなかろうか。

拙者としては思い当たる節しかない。

 

ブログをパソコンで作成したり、それ以上の時間をスマホでソシャゲに使ったり……(´・ω・`) 

日頃からブルーライトカットメガネが手放せぬ。

 

思い当たる日常エピソードは他にもある。

 

4年ほど前までは部屋の明かりを日中は白色光、寝る数時間前からは暖色光に調節していたのだが、ここ2年くらいは日中からずっと暖色光にしている。

また、以前の会社ではパソコンの設定を常に夜間モードにしていたのだが、拙者が仕事をしているか確かめに来た上司に「画面暗っ! これで見えてるん?」と言われたことが何度かある。

 

あれ、思い返してみれば何年も前から赤色どころか光そのものに対して弱ってね?

 

ここ最近で急激に悪化した理由としては説得力が弱い気もするが、スマホやパソコンの画面の見過ぎは思い当たる節があるので、考えられる理由の一つとしてあげておく。

心理的要因

too_tired

 

日常生活でどうしても避けて通れないストレスや疲労。

これらの蓄積で自律神経のバランスが崩れると、光や色に対して視覚が過敏になることがある。

眩しさに限らず、普段はそれほど気にならないことでも体調が悪いと耐え難くなるのはあるあるでござるな。

 

また、単にストレスや疲労だけではなく、メンタル状態も影響していると考えられる。

 

「赤」という色は、心理学的には「情熱」「興奮」「チャレンジ」「行動」「強さ」「活力」「積極性」といったイメージを与えやすいと言われている。

なので、何か新しい行動を始めたいときなどには、赤色を身の回りに取り込むことで気持ちを高められる。

なんとなく赤色に惹かれるときは、無意識的にも心理状態が前向きや積極的になっているそうだ。

 

一方で、赤色の補色は緑。

緑といえば自然や植物が連想されやすいように、色からは「癒し」「平和」「安らぎ」「協調性」「バランス」「生命力」「再生」といったイメージを与えられる。

緑色を身近に取り入れるとリラックス効果や疲労回復効果が期待できるというのはよく聞く話でござるな。

 

そんで、緑は拙者が一番好きな色でござる。

 

拙者は省エネ運転で緩く過ごすのが大好きだが、向上心や競争心は皆無。

 

緑のキーワードである「協調性」はさておき、元々の性格として「緑色が好きで赤色が苦手」なのだろう。

そこに加えて、今は疲れていて「情熱」「行動」「エネルギー」を連想させる色を煩わしく感じやすい心理的状態にいるのかもしれない。

 

個人的な「赤色が苦手」という深層心理が、現在の心身の状態で表に出てきた結果、ここ最近では目を瞑るほど「眩しい」と感じるようになったのではないかと考えている。

リラックス効果や疲労回復効果をもたらす緑色を好むあたり、案外本当に疲れていたのかもしれぬ。

とはいえ、緑色でもクリスマスによく見かける鮮やかなものな相変わらず苦手でござる。

 

それにしても面白いよね、色彩心理。

赤と緑って互いに補色なのにどちらも「生命力」を連想させるのでござる。

 

赤色は「エネルギー」や「活力」といった、「外側に向かう動の生命力」を。

緑色は「癒し」「再生」といった、「内側に向かう静の生命力」を表している。

 

「補色」というのは相容れない色でなく、読んで字の如く「補い合う」色だということがよく分かる。

ちょっと本題から逸れたが、書きながら気付いた副産物でござった(^ω^)

対策・工夫

blue_light_cut

 

高彩度の色を眩しく感じやすい理由、また、個人的に眩しさを感じやすくなった理由から逆算して、不快感を減らすための対策を考えてみたぞい。

 

色からの眩しさを減らす工夫

・ディスプレイや照明の彩度・コントラストを下げる。

・青白い光(高色温度)を避け、暖色系の穏やかな照明を選ぶ。

・高彩度色をできるだけ長時間見続けないようにする。

・定期的に遠くを見る、目を閉じるなどして、毛様体筋の緊張をほぐす。

・ブルーライトカットや色補正レンズで刺激を軽減する。

・身近なものに鮮やかな色を避け、パステル調や低彩度色を選ぶことで目の負担を減らす。

・十分な睡眠、適度な運動を心がけ、自律神経のバランスを整える

 

ディスプレイに設定を自分好みにしたり、目を休めたりするのは取り入れやすいと思う。

照明の色は職場などの他人と共有する空間全体に関わるので、もしかしたら簡単に実践できないかもしれない。

そういう場合でも焦らずに、まずはプライベート空間からだけでも調整してみてはどうだろうか。

おわり

以上、ここ数ヶ月でじわじわ不快さが増している「赤色が眩しい」話でござった。

 

「光っていないのに眩しい」のは色を知覚する仕組みや環境、一時的な条件によるもので、病気ではない。

拙者のように特定の人が彩度による眩しさを強く感じるのは、視覚および脳の処理の仕方の個人差や環境が原因として考えられる。

 

そんで、最近で特に「赤色が眩しい」と感じた理由。

それは、眩しさを感じやすい体質に加えて、色の好みから見る性格傾向、そして一時的な心身の状態

これらが「赤色が眩しい」に繋がっているのではないかというのが、素人なりの結論でござる。

 

ただし、もし今後強い不快感や視覚疲労が表れた場合は、専門医に相談することも考えたい。

 

ここまで読んでくれてありがとう。

それから、この現象を知っている人がいればお知恵を授けてくれると非情に助かる。

コメント

タイトルとURLをコピーしました